fc2ブログ

ヘッジファンドは儲かるか否か

ヘッジファンドのファンドマネージャーは本場アメリカの最大手で言えば年収100億円はあり得る数字だ。

大きなアセットのファンドマネージャーであればあるだけリターンに対する成果報酬が大きいのは周知のとおりである。

ヘッジファンドは成果報酬の2割がトリブンとされている。

数字を簡単に100億円と考えてみよう。

仮に年間20%リターンを出したヘッジファンドは20億の20%ということで4億円がプロフィットとなる。

これがタックスヘイブンに籍をおくヘッジファンドの所以であり、仮に日本のヘッジファンドであれば約半分が税金だと考えて2億円の収入となる。

100億円を運用して20億も利益を出しているのに2億円が少ないと感じる方もいるだろう。

ましてリターンが出せなければこの100億円は引き出されてしまうのだ。

翌年からファンド会社はまた別の新規顧客を見つけなければいけないし、しかし、前年のレコードが影響して顧客を見つける辛い状況になっている。

これらを鑑みると決して華やかな世界だけではないことがわかる。

ヘッジファンドは収益を出し続ける宿命にあるのだ。

まさに命がけの稼業である。

単に年収面でのリスクとリターンを鑑みると、投資銀行でセールスやリサーチなどの職種につく方が賢明だ。

その職種ならある程度の年齢になってキャリアアップ転職をしていく限り、突然解雇ということもほとんどない。

ベースサラリーも一般の会社よりは高い。

外資系ヘッジファンドはベースサラリーも比較的高給ではあるが何にもまして能力で評価される。

評価されるという意味は能力がなければすぐに解雇されるという意味だ。

1年前には羽振りをよくとも今年になって大量のリストラに追い込まれるようなことは、この業界では常識になってしまっているのだ。

ヘッジファンドがファンドマネージャーを含め、ボロ儲けできるかという問いに対しては「ほんの1部の勝者」だけだといえる。

また、その勝者もその後引き続き勝ちつづけなければいけないというストレスの中で生きるしかない。

ジョージソロスなど世界的に有名なヘッジファンドマネージャーは、収入が高く評価されているが、自分のファンドに自分の資産も突っ込んで運用している場合も多い。

私の場合、結果的に運用の仕事が好きだし時間に拘束されない能力給という体制が肌に合っているから続けられるが、なかなかリスキーでお勧めはできない。

とは言え私のようにヘッジファンドの大手に入ってしまうと社内政治は存在し派閥みたいなものもあり、イメージされているほど能力重視で自由ということでもないのだ。

理想はキャリアを元に、ヘッジファンドを自身で立ち上げて運用していくことであろう。


i
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

KENY

Author:KENY
外資系ヘッジファンドマネージャー

香港(2003~2006)
➾スイス(2007~2009)
➾NY(2010~2011)
➾香港(2012~現在に至る) 

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR