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ケイマン諸島のヘッジファンド

ケイマンのアカウンティング事務所で働いてる友人が日本に戻ってきた。

名古屋出身の完全な日本人だがここ5年日本語をまともに話していないようでどこか日本語がおかしい。

メールは彼とのやりとりも基本的には英語でやっていた。
周りに日本人は1人もいなかったらしく完全にジャマイカンのノリだった。


日本でケイマン諸島といえば、まず最初に想起するのがヘッジファンドが籍をおいているということだ。

実際日本のナショナルカンパニーであるトヨタやソニーなど多くの企業は、傘下にファンドを関連企業として持っている。

様々な資金繰りの一つとして使っているのだ。

またソフトバンクやいわゆるベンチャー上場企業の創業者の個人資産管理会社もケイマン諸島に無数にある。

タックスヘブンで会社を作り自由度の高い資産マネーの運用を実践するのである。

友人は豊田通商からあるきっかけでケイマン諸島に住み移り、多くのヘッジファンドの設立に携わり、会計処理を手伝ってきた。日本ではPWCと提携しているそうだ。


そこで、日本の上場企業が子会社もつファンドのことでひとしきり盛り上がった。

構えているOffice の貧相さについてだ。

私の知る限り日本のヘッジファンドは茅場町や六本木や恵比寿をはじめ、点在しているようだが、どこもその構えは質素で中にはレンタルオフィスもある。

名誉のために固有名詞は伏せるがこのブログ既出の1200億円のAUMを誇るファンドも最初はレンタルオフィスだった。

ただ勘違いしてはいけない。

ヘッジファンドのお客様は富裕層であり、完全に紹介のみで顧客を獲得しているためその拠点についてきらびやかに構える必要がないのだ。

事実、何百億何千億を運用しているファンドもケイマン諸島においては同じようにレンタルオフィスのような場所に居を構えているし、日本でも同様だ。

さしずめペーパーカンパニーのように振舞っている。「振舞っている」というよりも実際金融の世界では場所に対するコストは無駄金にしかならない。

ネットワークビジネスや新しいサービスを日本国内で展開したい外資系企業などであれば、その資本力やポテンシャルについてあえて威勢のいいところを見せる必要もあるだろう。

社員のメンタル鼓舞のためにも良い立地に場所を構えたり、高価な装飾をしてお客様を迎え入れるということも必要かもしれない。

ところがヘッジファンドはそのようにして綺麗なオフィスを構える必要がない。

500億や1000億のAUMのファンドになってしまっても、良い場所にオフィスを構えるのは税金対策でしかない。

一流の場所にオフィスを構えることもあるが、私が見てきた世界の名だたるヘッジファンドはこんなところで大丈夫かという場所でオフィスは構えている場合も多い。

これはどこまでいってもコスト意識の問題である。

ただあまりにもプアすぎるビルに某レジャー系上場企業の会長の個人資産運営ファンドが入っているらしく、ひとしきり友人と笑った。


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備忘録

ヘッジファンドが数年前から脚光を浴びているように思う。


業界は横にはつながっているが世間とは全くといっていいほどつながりがない。


私は香港にいる分特別かもしれないが。


数少ない現役選手として、その周辺の出来事をコツコツ書き留めていく。

プロフィール

KENY

Author:KENY
外資系ヘッジファンドマネージャー

香港(2003~2006)
➾スイス(2007~2009)
➾NY(2010~2011)
➾香港(2012~現在に至る) 

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